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博多曲物 柴田玉樹 「作品たち」

伝統のかたち

【ポッポーお膳】

左:男子用 右:女子用
24.0cm角×高さ10.5cm・24.0cm角×高さ13.8cm
幼児のお食い初めや七五三などに健やかな成長を願って使う祝い膳。
帯を前に結んで正座する女子用を、男子用より脚高につくるのが伝統。

【三宝】
21.2cm角×高さ16.5cm
三方をくりぬいた台に方形の折敷を載せることからこの名がある。神事や正月など「ハレ」の場に用い、5寸角から1尺角まである。

【手水指】
水指:径28cm×高さ29.5cm
台:幅34cm×高さ20.0cm
曲物としては大振りのもの。うろこ縫いで仕上げた綴じが、丸くやさしい全体の印象を引き締める。

【湯桶】
径26.5cm×高さ27.0cm
茶道具のひとつ。寒中、湯を入れ、露地の蹲踞(つくばい)の湯桶石の上にのせて使う。これは利休型で、割蓋、上部に提手、底に四つ足をつける。

【水次】
径18.0cm×高さ17.0cm
古くは「湯桶」と呼ばれたかたち。茶を淹れるための湯入れと汁注ぎに使われた。急須の原型といわれ、現在は茶道具としても人気が高い。

【三段重】
16.0cm角×高さ16.5cm
重箱として使う緑高の箱物。お節、精進料理、懐石料理、和菓子など、盛るものを選ばないのも魅力。松竹梅と鶴亀を描いたものもある。

【菓子箱】
角型:21.0cm×高さ8.2cm
丸型:径11.8cm×高さ4.5cm
軽さ、美しさ、ほのかな木の香・・・、使ってこそ分かるのが曲線の魅力。シンプルだから用途もいろいろ。

【香合】
上:径8.2cm×高さ2.2cm
下:径7.0cm×高さ2.7cm
下:径8.5cm×高さ2.0cm
本来は香木を淹れるための器。掌に収まるサイズと愛らしさは、アクセサリー入れなどにも好適。

【煙草盆・角】
21.0cm×15.0cm×高さ8.0cm
昔は煙管や刻み煙草、炭火入れ、灰を落とす竹筒などを収めていたが、今はサイズを小ぶりに仕立てている。小物入れなど、多用途に使える。

茶道具として

【風炉の初炭の設え】

「初炭」は茶事の初めに行われる炭手前。
席を浄め、角の臭いを消すために焚く香の容れ物として、曲物はよく使われる。

【薄茶手前】
清浄感が好まれる茶道では、曲物は夏の道具である。ブルーの夏茶碗と曲物の棗(なつめ)のさわやかな組み合わせ。

【水指】
共蓋と三つ足がつくのが茶道具としての水指の約束事。寸法にも細かな決まりがある。

【炭台】
炭台は炭斗(すみとり)の一種。炭、香合、羽箒、鐶(かん)、火箸など、炭手前のための道具類を席中に持ち出すときに使われる。

【建水】
茶碗をすすいだ湯水を捨てるための器が建水。曲物の建水を茶席で使った最初は千利休といわれる。

【緑高(菓子器)】
軽く、重ねても扱いやすいのが曲物の利点のひとつ。蓋をあける楽しさも茶道の「もてなしのこころ」によく適う。

【銘々皿】
杉材の清々しさを生かした銘々皿。季節感をたいせつにする和菓子の色やかたちを、さりげなく受け止める。

使い手に鍛えられ
暮らしに
教わりながら
気負わず、弛まず
つくり続ける。
杉の柾目のように、
素直に、やさしく、潔く。

使い手に鍛えられ
暮らしに教わりながら
気負わず、弛まず
つくり続ける。
杉の柾目のように、
素直に、やさしく、潔く。

柴田玉樹(しばた・たまき)略歴

昭和36年(1961) 福岡市東区馬出に生まれる
昭和56年(1981) 筑紫女学園短期大学卒業
昭和58年(1983) 本格的に曲物づくりの修業を始める
平成 7年(1995) 17代柴田玉樹(父)の死去に伴い、家業を継ぐ
平成19年(2007) 18代柴田玉樹を襲名
東京、京都、福岡など各地で伝統工芸展等に出品を重ねるほか、
「『博多町家』ふるさと館」で毎週月曜日、実演を行っている。
博多伝統手職人連盟会員、民芸協会会員